創業者 比江島慎二
岡山大学教授
大学の研究から生まれた振り子式水流発電 Hydro-VENUS(Hydrokinetic Vortex ENergy Utilization System)を実用化するため、株式会社ハイドロヴィーナスを設立致しました。
身の回りの河川や水路,海を流れる潮流や海流などの水の流れで振り子を振動させ、発電する世界初の方式です。風力発電などで見られる従来のプロペラ回転方式に比べ、円柱などのシンプルな形状の振り子を用いるため、耐久性が高く、低コストで、振り子がゆっくり振動するため、魚を傷つける心配もありません。また、振り子が海中の栄養塩を攪拌する効果によって、海の環境を改善し、魚を増やす効果も期待できます。
日本の海は「里海」と呼ばれ、水産資源のほか、白砂青松や美しい島々の景色といった、豊かな恵みを我々に与えてきました。日本近海には原発20基に相当する膨大な潮流エネルギーが眠っています。海から産まれたという伝説のある美の女神、VENUS(ヴィーナス)にちなんだHydro-VENUSを用いて、美しい里海に眠るこれらの「里海エネルギー」を取り出し、日本のエネルギー自給率の向上と持続可能な社会の実現に貢献していく所存です。
代表取締役 上田剛慈
ハイドロヴィーナスの革新性やメリットは他の追随を許さないもので、世界にこの技術が普及し多くの人に恩恵を与えると確信しています。化石燃料の枯渇や地球温暖化、原子力の安全性などの状況の中で再生可能エネルギーの役割はますます重要になり、ハイドロヴィーナスもそれに応える責務があると思っています。創業よりのハイドロヴィーナスの目指す地産エネルギーの考えを推し進め、防災対策センシングから生活を支える基幹電力まで幅広くアプリケーションを開拓していきます。