Hydro-VENUSとは、
水の流れにより半円柱型の振り子を振動させて発電する、
水力発電機です。
Hydro-VENUS
Hydrokinetic Vortex Energy Utilization System(流体動学に基づく渦エネルギー活用システム)の頭文字をとってHydro-VENUSと読んでいます。
現在の潮流発電では、風力発電と同じくプロペラを回転させて発電するタイプが主流ですが、プロペラの羽根は漂流物を巻き込むなどして壊れやすく、鋭利なプロペラの羽根が漁場の魚を傷つける恐れがあります。Hydro-VENUSは、プロペラを回転させる代わりに、頑丈な振り子をゆっくりと振動させて発電するため、そのような心配がありません。潮流があれば常に動き続けるので、燃料が不要で、天候に左右されない発電機として、安定したエネルギーを作り出すことができます。
瀬戸内海の潮流は最大で秒速およそ5mと言われています。この潮流を活用すれば、低コストで、また環境にも配慮した形で、身近な里海から「国産エネルギー」を得られるようになるのです。
Hydro-VENUSの7つのメリット
- .従来のプロペラ式潮流発電に比べ、エネルギー取得率・発電量が上回る可能性がある。
- シンプルな構造設計で、製作しやすいため、製造コストが低い。
- 振り子構造は壊れにくく、維持管理も行いやすい。
- 栄養塩の攪拌効果が高く赤潮発生の制御が期待できる。
- 藻が絡みにくく、フィッシュストライクが起こりにくい。
- 好適地(深く、潮流が早い海域)以外でも設置が可能。他の発電設備より設置ポテンシャルが大きい。
- 潮流発電は、太陽光発電や風力発電のように、天候に左右されない。